特別対談2 大日本プロレス “黒天使”沼澤邪鬼

ガチ！シリーズの顔！と言っても過言では無い2人がシリーズ9年目にして初対談！表現方法は違えど、同じエンターテイナーとして、商店街で行うイベントをどう考えているのか。非常に興味深い対談となりました！

長い間ガチ！シリーズを続けていますが、このイベントでお二人がこうやって顔を合わせるのはなんと初めてですね！
小：そうなんですよ。でも、この間ライブ（ガチのっさん！：小野瀬氏がガチ！にゆかりのある店舗でソロライブを行う企画）の手伝いしてもらっちゃった！荷物運んでもらったりしていただいちゃいました。
“黒天使”沼澤邪鬼（以下：邪）：ライブ素晴らしかったです。あの日常の中に『本物』があるっていうのがスゴイな、と思って。我々も商店街プロレスをやらしていただいているので、もっと「本物」を届けないとな、と思いました。
小：私が本物かどうかわかりませんが…（笑）。

逆にお二人のなかでは、商店街の中でイレギュラーなイベント（ライブ・プロレス）をやるのはどのような印象なんでしょうか？
小：違和感あるけど、それがスゴイ楽しい。
邪：そうですね、すごく楽しい。
小：普段ライブを観ない人たちの目に触れるチャンスではあるよね。多分今年度もどこかでやると思うけど…。最近は各商店街の担当者から直接連絡が来るようになりました（笑）。

普段とは違うお客さんにも観てもらえますか？
小：お馴染みの人も集まるんだけど、その向こうの方で知らない人が「何やってんの？」って観にきてくれたり、昔の地元なんかでやると、普段はライブに来ないけど「せっかくだから観にきた」って言って来てくれたりしますね。タダだから（笑）。
邪：商店街プロレスは今年で8年目になるんですけど、日常の風景が一気に非日常に変わるから面白いですね。自分たちにとってはプロレスが日常なんですけど、不思議な感じで、やってて楽しいです。一番最初なんて、どのくらいの人が集まるんだろう、って不安だったんですけど、大勢来てくれて、お子さんも今まで見たことないから喜んでくれるし、ご高齢の方は「力道山の頃から好きだった」って言ってくれて。本当に嬉しかったですね。
小：戦ってるのを観るのは、よく考えるとスゴイよね。血湧き肉躍るといういか「カッケー！」ってなる。実際に観ると音が凄いよね、アレばっかりはテレビでは伝わらないかも。
邪：それはよく言われます。やっぱり音楽もそうですけど、生（ライブ）が一番ですよね。
小：我々は『ライブアーティスト』だから。もちろんレコーディングもあるけど、やっぱり目の前にお客さんがいて、その人たちが「おおーっ！」って言うかどうか。
邪：そうですね。あとは、自分が商店街出身なんで、自分が生まれ育った頃の風景に戻したい、っていう思いはあるんですよね。お店に遊びに行って、お買い物したり…。今そういうのが少なくなってきたのですごく寂しいですね。

小：この前「ガチのっさん！」で昔から馴染みの妙蓮寺の商店街で演奏したんだけど。そのときのMCでは言わなかったけど、ここに昔レコード屋さんがあったの！そこにロック姉ちゃんがいて「これ聴きたい！」って言うと、すぐかけてくれて。「お小遣いもらえる月末に買いに来るから取っておいて！」って言うと残してくれたりしてたの。昔は近所に日常にあったの、そういうのが。今は少ないんだよねー。近所でドゥービー（The Doobie Brothers）買ってたんだよね。取り寄せてもらって「来たよー」って電話が来て。商店街でドゥービーが買えた時代。

ハンバーグの思い出はいかがでしょうか？
小：ハンバーグは家で結構母親が作ってたかなー。焦げるんだよねー、しかも玉ねぎの切り方が雑で。「焦げる」「バラける」で、焦げてるから苦い（笑）。ソースとか掛けるんだけど、焦げてるからソースを掛けるとか以前の問題なんだよね。でも、それがお袋の味なんだよね。
邪：僕も家のハンバーグですね。僕が小さい頃、親父が喫茶店をやっていて、そこで作っていたハンバーグが好きでした。ケチャップと中濃ソースを混ぜたソースで。今は自分でも料理しますけど、ハンバーグは親の味を超えられないから作らないですね。あと面倒くさい（笑）。

今回のガチハンバーグ！も行脚していただくわけですが、いかがでしょうか？
小：今回は古い味と新しい味の振れ幅が今までのガチ！の中ではスゴイんじゃないかと思うんだよね。だから楽しみです。ニューウェーブとクラシックの戦いだね。